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2017.01.30
春のたより
梅の花です。立春にはあと少しですが、一足先に届いた春の便りです。
古人は梅の花を愛でたくさんの和歌を残していますが、印象的な一首が古今和歌集にありました。
君ならで誰にか見せむ梅の花 色をも香をも知る人ぞ知る - 紀友則
あなた以外に誰に見せましょうか、この梅の花を。 この姿もこの香りも、その良さを分かち合いたいあなた以外に。
勝手に意訳してみましたが、こんな感じかなと・・・。親友なのか恋人なのか、お互いの価値感が近しい人の存在を感じます。ここでは梅の花を読んでるけど、梅の花をダシに別の気持ちを伝えたいのかな、とも思えてきて、何やら思わせぶりです。
写真の拙さはご勘弁。小さな春のお便りでした。